第18回
瀬戸内のアートの島を訪ねる
2014.05.26 [内山 悟志]
旅行はエイジレスライフを豊かにする重要なエッセンスだ。今回は、ゴールデンウイークを利用して訪れた瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」「豊島」を旅日記風に紹介する。
香川県の北に位置する瀬戸内海に浮かぶ直島・豊島・犬島は、島のいたる所にアートがあることで有名で、昨今ではそのアートを見ようと世界中から観光客が訪れるようになっている。
なかでも直島は、1980年代後半からベネッセコーポレーションが中心となって推進してきた「直島文化村」でのアート活動、そして2004年以降ベネッセハウス、家プロジェクトといった直島におけるベネッセの活動の総称である「ベネッセアートサイト直島」に受け継がれ、より世界的に知られるようになった。
直島は、約3,000人が暮らす小さな島で、島の南側は緑豊かな海岸となっており、瀬戸内海国立公園に指定されている。
直島には、岡山県の宇野港と香川県の高松港からフェリーや高速船で入ることができる。筆者は、高松空港からリムジンバスで高松駅に向かう途中、川福本店で讃岐うどんを食し、高松港から直島に入った。高松港から直島までは、フェリーで50分、高速艇で35分程度である。
草間彌生氏「赤かぼちゃ」
直島の主要な玄関口である宮浦港に入港すると最初に出迎えてくれるのが前衛芸術家として知られる草間彌生氏による「赤かぼちゃ」である。人が何人も入れる大きさの巨大な造形作品だ。
直島アートの見どころは大きく3つに分類することができる。1つ目が草間彌生氏の赤かぼちゃ・黄かぼちゃのように海岸など島のあちこちに設置された野外アート達だ。
大竹伸朗氏「シップヤード・ワークス 船尾と穴」
こうした野外アートは、確認しただけでも20点以上点在しており、造形作品そのものの美しさだけでなく、海、岸壁、木々といった直島の自然の景観と合わせて楽しむことができ、島そのものが芸術表現の場といえる。
なかには、良く見ないと気が付かないまま通り過ぎてしまう作品もあるので、島内マップなどを片手に島を巡ると良い。
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