内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第20回
寄席で江戸前の笑いを楽しむ

落語だけでなく、漫才、漫談、コント、マジック、紙切り、曲芸などを楽しむことができるのが寄席だ。今回は、東京の寄席演芸の楽しみ方を紹介する。

寄席とは、演芸の公演を常設で行う興行小屋のことで、東京には定席と呼ばれる寄席として、上野の鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末広亭、池袋演芸場の4カ所がある(図1)。
定席は、文字通り年末の数日を除き、ほぼ年中無休で、興行を行なっている。
定席の興行は、1ヶ月のうち1日から10日までを上席(かみせき)、11日から20日までを中席(なかせき)、21日から30日までを下席(しもせき)といい、この十日間ごとに番組内容が変わる。ちなみに31日がある月は、1日余ってしまうので「余一会」などと称して、三人会や独演会などの企画プログラムが公演される。
寄席はこの「余一会」などの特別興行以外は、基本的には当日券のみの自由席である。昼の部と夜の部に分けて上演されるが、ほとんどの寄席が昼・夜入れ替えなしとなっており、昼に入場して夜の部が終わるまで丸半日笑って過ごすことができる。一人の演者あたりの持ち時間は15~20分程度と短く、次々と演者が入れ替わる。一般的に寄席の演目は、落語・色物・落語・落語・色物といった具合に、落語を中心に色物が合間を埋めるような形で組み立てられており、最後に主任(トリ)と呼ばれる落語で終わる。

図1.東京の寄席(定席)

住所 席数 一般料金 URL
鈴本演芸場 台東区上野2-7-12 285 2800円 http://www.rakugo.or.jp/
浅草演芸ホール 台東区浅草1-43-12 340 2800円 http://www.asakusaengei.com/
新宿末広亭 新宿区新宿3-6-12 313 3000円 http://www.suehirotei.com/
池袋演芸場 豊島区西池袋1-23-1 92 2500円 http://www.ike-en.com/

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