内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第32回
おせち料理の簡単レシピ(その2)

おせち料理の簡単レシピとして前回の伊達巻きに続いて、今回は甘さ控えめの大人の味を目指した栗金団の作り方を紹介する。

栗金団もおせち料理には欠かせないメニューの1つだ。さて、同じ「くりきんとん」と読む食べ物で栗金団と栗金飩の2つがあることをご存知だろうか。前者の栗金団は、おせち料理で饗される栗を濃厚な餡で和えたものを指す。一方、栗金飩は岐阜県の美濃東部名産の栗を使った和菓子で、粘り気はなく、形は茶巾絞りで栗の形をしているものだ。岐阜県を中心とした和菓子屋さんで販売されている。
栗は「勝ち栗」を言われ、元々縁起のいい食材の一つとされていたが、その色合いから金運を呼ぶものとしてめでたい席で饗されるようになったとされている。また、「金団」は金の団子もしくは金の布団という意味で、それが転じて金塊や金の小判などに例えられ商売繁盛・金運・財運をもたらす福食として、正月のおせち料理の定番となったと言われている。

さて、栗金団の作り方であるが、本来は、水と砂糖を煮詰めて餡を作り、これに栗を加え時間をかけて柔らかく粘り気が出るまで煮込むというのが一般的である。一方、おせち料理には、栗金団に限らず、黒豆、伊達巻きなど甘い味付けのものが多い。また、栗金団も市販のおせち料理などで売られているものは一人前(125g)で250~400kcalと比較的高カロリーである。材料としてよく使われる栗の甘露煮だけでも、5個(75g)で180kcalになるという。正直、市販の栗金団は筆者にとっては少々甘すぎる。筆者のようにお正月はおせち料理をつまみにしながら長時間ダラダラとお酒を飲んで過ごす者にとっては、甘さ控えめが嬉しい。そこで、砂糖を一切使わずに、栗の甘露煮のシロップも使わない大人の味の栗金団のレシピを紹介しよう。栗は甘露煮でなく少し苦味のある天津甘栗を使うのがポイントだ。



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