第12回
還暦ドラム女子、増殖中
2012.04.24 [松本 すみ子]
演奏大好きシニア
今、若い女性の間では、ドラムが人気だそうです。ドラムを演奏する(叩く?)女性を「ドラム女子」というんだとか。なんでも『けいおん!』というコミックの影響があるらしいです。
ウェブサイトによると、「廃部寸前の桜が丘高校軽音楽部。新入生の田井中律と幼なじみの秋山澪は、部の存続のために新入部員を2人探していた。合唱部と間違えてやってきた同じく新入生の琴吹紬を加えてあとひとり。そこへ、入学から2週間が過ぎていまだ部活を決めかねていた平沢唯がやってきて…。ゆるやか部活ライフ、演奏開始!」というストーリー。
うん、なにやら青春まっただ中といったマンガらしいですね。高校時代を思い出します。それはさておき。このマンガの主人公・田井中律が担当するのがドラム。これがかっこいいと人気だそうです。ということで、各地のドラム教室は若い女性でいっぱい…という現象が起きているとか。
すみません。今回は最初から「らしい、だそうです」の連発です。マンガを読んでいないのがバレバレですね。というのも、私の関心は当然ながら、若い子ではなくてシニア。実は、かなり前から、中高年の女性でドラムを叩く人が増えたなあと感じていたのです。ドラムブームは若い女性だけでなく、同時に、いやもっと前から、シニア世代の女性たちにも魅力的だったではないでしょうか。
ライブハウスでの定例会
私が理事長を務めるNPO法人「シニアわーくすRyoma21」 (*)には、ジャズ好きな仲間が作った「ジャズ同好会」 (*)があります。シニアのジャズ好きというと、ライブハウス巡りをしてプロの演奏を楽しんでいるのではないかと思うかもしれませんが、このグループは違います。演奏したくてたまらない人たちが夜な夜な集まっては、赤坂の小さなライブハウスを拠点に、自分たちの成果を披露し合っているのです。
にわかセッションも
会費を払えば、誰でも順番に演奏できるので、ボーカル、ギター、サキソフォン、ピアノ、フルート、そしてドラムと、それぞれ得意技を持ったメンバーが集まります。どんなメンバーが集まるかは、その日次第。たまたま来ていた参加者で即席のセッションなんかもやってしまいます。
そんなある日、3人もの女性ドラマーが参加していた日がありました。以前から女性ドラマーがひとりいたのですが(こちらも、まもなく60歳)、その時、「へえ、最近は私たち世代の女性にもドラムが人気なんだ!」と思ったのです。
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