松本すみ子の「@シニア」

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第13回
復興支援観光ツアーに行こう!
~ボランティアは気が重い人のために~

3種類ある復興支援ツアー

ゴールデンウィークは終わりましたが、梅雨に入る前の気持ちのいい季節。まさに行楽シーズンです。旅の目的はいろいろあります。花を愛でる、歴史を探る、景色を堪能する、地元の人と交流する、美味しいものを食べる、特産品を買う。
そして、昨今は、そこに“人助け”という目的が加わりました。東日本大震災の被災地を訪問するボランティア・ツアーです。この復興支援ツアー、私の見たところ、3種類あります。
一つ目は家の後片付けや泥出し、ガレキの撤去、炊き出しなどを行う労力提供ボランティア・ツアー。最初は、このタイプのボランティア募集がほとんどでした。ちなみに、ガレキの撤去などはひと段落したと思われがちですが、案外進んでいない地域も多いとか。今では、ボランティアの数も減少気味。まだまだ多くの方々に参加してほしいと望む声があります。
ただし、震災から1年が経ち、やはりボランティアの形も変化してきました。1日中現場にいて、主に労力を提供するボランティアから、じっくり広く被災地を見る機会をつくり、今後自分の身にも起りかねない災害への覚悟・対処にも思いを馳せてもらおうというものになってきています。また、特産品や生産物など買うことでお金を使い、地元の経済復興にも貢献しようというわけです。
これが二つ目の復興支援ツアーです。現在では、この種のツアーが多くなっています。例えば、WAC(公益法人長寿社会文化協会)が実施している「パラソル喫茶応援バスツアー」(*)。5月に開催するツアーでは、福島市内で原発被災者と交流し、東松島市でパラソル喫茶(仮設住宅や避難所にパラソルと椅子などを設置し、被災者にお茶やお菓子を提供して、傾聴・交流を図る)を開催し、津波の被災者と交流。その後、福島の土湯温泉に宿泊しようというものです。土湯温泉も風評被害で客足が途絶え、大変な状況になっています。もちろん、参加者は温泉も楽しみというわけです。

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