今だからこそ考えよう~自分に合った食事と運動のいい関係

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第3回
よく噛むことと腹八分目がダイエットにいい理由

「腹八分目に医者いらず」ということわざがある通り、食べ過ぎないことは健康にもダイエットにも良い効果をもたらします。また、腹八分目で適度な栄養を摂取していると、新陳代謝が活発に行われるとも言われています。

人間の脳内には食欲を抑える「満腹中枢」と、逆に空腹を感じる「摂食中枢」があります。満腹感を感じるには、食物の栄養素が分解されて血液中の成分が変化したことが脳の満腹中枢に伝わることが必要なのですが、伝わるまでにやや時間がかかります。あまり噛まずに早食いしてしまうと、満腹感を感じられるようになった時には、お腹がいっぱいで食べ過ぎた状態になってしまいます。よく噛んでゆっくり食事をすると、食べ過ぎてしまう前に程よい満腹感、つまり、腹八分目で食事を終えることができるので、食べ過ぎを自然に控えられます。

腹八分目を心がけることは、ダイエットに確実につながっていきますが、食事の内容を無視していいわけではありません。エネルギーの取り過ぎは肥満を招くからといって、栄養価を考えない低カロリー食品ばかりで腹八分目の食事をすることは健康で綺麗に痩せるダイエットにはならないのです。

最近、厚生労働省が実施した調査では20代の女性の4人に1人は痩せすぎという結果が出ているようです。太っていることも様々な病気を招きますが、痩せすぎていることも寿命が短くなると国内外の疫学調査で明らかになっています。

ダイエットを行う際は、なるべく脂肪摂取を控えようとしますが、脂肪が不足すれば、脂溶性のビタミンの吸収が抑えられたり、血管がもろくなるなどの弊害が出てきます。タンパク質やビタミンが不足すれば老化の進行が早まり、身体の抵抗力が弱まって病気にかかりやすくなってしまいます。

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