旬の野菜と歴史 毎日の食事に取り入れる簡単野菜レシピ

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第27回
「ゴーヤ」とささ身の醤油マヨネーズ

夏の人気野菜「ゴーヤ」はゴーヤチャンプルなどのレシピが有名ですね。沖縄の伝統野菜でしたが、ほどよい苦味が人気となり、全国で栽培されるようになり、夏の野菜売り場では気軽に買えるようになりました。


■「ゴーヤ」の歴史

ウリ科ツルレイシ属の植物で、標準和名は「ツルレイシ」になりますが、「ゴーヤ」や「ニガウリ」と呼ばれるのが一般的です。「れいし」と呼ばれることもありますが、沖縄では「ゴーヤ」、鹿児島では「にがごい」と各地で呼び名が違うのも楽しい野菜です。原産地は熱帯アジア。日本へは江戸時代に中国から沖縄地方(当時は琉球王国時代)に伝来があり、そのまま沖縄の代表野菜となったようです(諸説あり)。

■「ゴーヤ」の特徴

ゴーヤは、表面のゴツゴツした実と、独特の苦味が特徴です。ゴーヤの苦味対策として、種周りの白いワタをキレイに取り除くことと、塩茹ですること、そして調理の際、なるべく薄くスライスしてから加熱調理すると、味が和らぎます。またゴーヤの代表料理である「ゴーヤチャンプル」のようにお肉や卵と一緒に調理することでも苦味が和らぎます。この苦味はポリフェノールの一種「ククルビタシン」という成分です。毛細血管を丈夫にし、血流を良くするため、夏バテや熱中症などの予防になります。また活性酸素の働きを抑えるので、夏風邪や季節の変わり目による体調不良の予防、また紫外線によるメラニンの生成も抑えるので、日焼け予防や美白効果も期待できます。

■「ゴーヤ」の栄養など

ゴーヤは、ビタミンB群が豊富で、糖質の代謝を促し、メタボ対策にも最適です。また「モモルデシン」という成分に血糖値を下げる働きがあるので、インスリンの分泌も抑えられ、高血圧の方にもオススメの野菜です。夏の疲労やムクミ対策になる「カリウム」も豊富で、利尿作用が期待できます。「ビタミンC」の含有量も多く、ゴーヤ全体では同じウリ科の野菜キュウリと比較すると、約10倍も含まれています。苦みが多いとされる白いワタの部分はゴーヤの表面部分と比較すると1.7倍ものビタミンCが含まれています。ビタミンCはいろんな疾患予防や夏風邪対策となる栄養素なので、なるべくワタも摂取するようにしましょう。



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