第20回
「伝えたいこととデザイン」
2016.04.30 [寒川晶子]
4月14日の日のこと、遅い夜ご飯を食べるためにテレビをつけてしばらくしたときです。
突然「番組の途中ですが緊急地震速報発令中です」とニュースに切り替わり、揺れていないのにどこで?!地震??としばらく身体が止まっていたところ、九州で大きな地震が発生したことがわかりました。
震度7というレベルは想像できない数字で驚くばかりでなく、その28時間後には本震といわれるさらに広範囲に及ぶ大地震がおきました。余震が今もなお続いていてとても落ち着くとは思えない状況です。南海トラフへの誘発は?火山は噴火するの?と誰もが頭をよぎったことと思います。
これまであまり知られていなかった断層のずれで起きた地震がこの10年間にはありましたが、今回は中央構造線ともつながる昔から把握されている断層によるもの。今は全国どこで大きな地震が起きてもおかしくないと言えます。
大きな震災を経験し、避難所や自宅で今もなお揺れを感じている方のことを考えると非常に胸が痛みます。心よりお見舞いを申し上げます。
私は少し前まで東京都在住だったのですが、約1年前に「防災ハンドブック」という黄色い本が送られてきました。
このハンドブックは70年以内に30%の確率で起きると言われている首都直下地震に備えるために東京都が都内在住の全世帯に無料で配布したものでしたが、現在3月末よりインターネットで無料配信を行っているようです。
東京防災PDF(有志の方によるWEB最適版)
https://drive.google.com/a/fromnow.co.jp/file/d/0B5WaQa0OvgVNLTZOTG1neDllRTQ/view
iBooks版も無料でご利用になれるようです。
なお、Kindle/iBooks版とも200MB以上のデータ容量があり、ダウンロードにはWi-Fi環境が必要なので注意が必要とのことです。
新聞紙で暖をとる方法、ポリ袋でおむつをつくる、乾電池のサイズを変える、など、 そんなことができるとは思わなかったことばかりですが、身近な生活用品から代用する方法が書かれています。そして災害時のためのものなので周りに特別なものがない、という環境が前提の中での知恵が書かれています。ほんの少しの発想の転換でできるものばかりで読んでいると感動します。
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