小岩井 大輔流 富士山と出会う

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第8回
「宝永火口」富士山

10月中旬 SONY DSLR-A900 28-80ミリ F16

10月に入り朝晩は冷え込むようになりました。標高2600m付近の宝永火口ではオンタデが色付き、初冠雪も見られ、冬の足音が聞こえます。富士山に近づけるのも後わずかです。体全体で富士山を感じてみましょう。

宝永火口は約300年前(1707年)に噴火した火口です。静岡県側の麓から見ると大きく口を開けたように見え、とても印象的で、富士山のエネルギーを感じる場所でもあります。

富士宮口5合目から30分程度で行くことができるので、ハイキングにもおすすめ。標高が高く、真冬並みに寒いので防寒具は必需品です。また、天候が悪化すると、ものすごい突風が吹くので事前に天気予報を確認することも大事です。

広大に広がるすり鉢上の火口に、巨大な奇岩群がむかえてくれ、時を忘れタイムスリップしたような感覚になります。この写真は、頂上から雲が一気に押し寄せ、臨場感を演出してくれた瞬間に撮影したものです。一瞬にして風景が変化するので、迷わずシャッターを切りました。富士山は遠くても近くても様々な表情を見せてくれる山です。富士山の魅力は尽きませんね。

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