第1回
オールドレンズで撮るお散歩フォトとは
2015.11.10 [ema]
はじめまして。
フォトグラファーのemaと申します。
旬なスポットや気になる街を、どこか懐かしく親しみのあるオールドレンズで撮り歩き、ご紹介していくお散歩フォトレポートをお送りしたいと思います。
いまやスマホやタブレットでも綺麗な写真が撮れる時代。可愛いコンパクトカメラや本格的な一眼レフカメラなど、思い思いのお散歩+フォトを楽しんでいらっしゃる方も大勢いらっしゃることと思います。
私も日常的に様々なカメラで写真を楽しんだりしているのですが、スマホや最新機材で撮る写真もいいけれど、どこか今自分のいるところというよりテレビで見た景色のような印象に感じたり、とても綺麗なんだけど自分の感じている情景と、違う雰囲気に見えることってないでしょうか?
オールドレンズの凄いところは、その時の自分が感じた印象を、空気を、気持ちまでも写し撮ってくれる要素が強いように思います。
レンズを通すと、目で見た以上の景色が広がっている。
そんな魅了される瞬間を、多くの人に味わっていただきたい。
それも、コンパクトな可愛いカメラで足どりも軽く。
お気に入りのレンズを相棒におでかけするような気持ちで。
楽しんでみてはいかがでしょうか?
- この連載で登場する「オールドレンズ」とは -
みなさまはオールドレンズと聞いて、どのような印象をお持ちでしょうか?
ひとくくりでオールドレンズと言っても、重ねてきた年代や歴史の分だけ多くのレンズが存在しています。
現代レンズとの境界は様々な見解があり、極端な話をしてしまえば2015年の最新レンズであっても、時の経過によっては現代レンズと言えなくなるものであり、ここで定義できるものでもないのですが、目安としてこの連載の中で登場するレンズは、マニュアルフォーカスのレンズを中心にご紹介していきたいと思います。
- 短所?が魅力 -
デジタル一眼レフカメラにオートフォーカスの標準レンズで撮るのとは、またちょっと違う愉しみ方ができるオールドレンズ。
便利さや簡単さから考えたら、
●ズームもできない単焦点のレンズが多いため、撮りたいものによっては何本ものレンズを持ち歩かなくてはいけない。
●レンズによって個性が強く、不安定な写りをするレンズもある。
●オートフォーカスが出来ないから素早い被写体には不向き。
だったりと、
現代の進化したカメラを使い慣れている人にとっては、短所とも言えるこのような点。
そこがまさに、
●表現に合わせてレンズを選ぶ。
●不安定な写りを表現に変える。
●手動でピントを合わせながら、その移り変わりを愉しんだり、丁寧に被写体と向き合う。
という、魅力へと変わるのです。
次のページでは、第一回目として写真とともに、その時のエピソードをご紹介したいと思います!
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