写真家・秋野深のやさしい旅のフォトレッスン

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第26回
イルミネーションを強くぼかした幻想的な写真に挑戦してみよう!

はやいもので2015年も残すところあとわずか。イルミネーションを街中で頻繁に見かける季節になってきました。
美しいイルミネーションの会場では写真を撮っている人をよくみかけますが、実際には自然光がないので、写真に撮るのには暗くて難しいですよね。今回は、イルミネーションをうまく使って、見た目とはちょっと違う幻想的で不思議な写真に挑戦してみましょう。今冬のイルミネーション撮影のご自身のバリエーションにぜひ加えてみてください。


【写真1】


■手前のイルミネーションを強くぼかすには?

イルミネーション会場にはたくさんのLED電球が点灯しています。その1つ1つはもちろん小さいものですが、強くぼかすと【写真1】や【写真2】のように大きな丸になって写ります。どちらも、カメラに近いところにあるイルミネーションが大きくぼけています。



【写真2】


一眼レフやミラーレスカメラでいろいろ設定ができると理想ですが、詳しいことはご存知なくても、いくつかの条件さえそろえば、カメラに近いところにある被写体は大きくぼけてくれます。以下のポイントに注意して、試してみてください。また、その際は、立ち位置も調整してみてください。

(1)ズームの望遠側を使います
(2)大きくぼかしたいイルミネーションに思い切って近づきます
(3)ピントは遠いところに合わせます

このように手前にあるものを大きくぼかして写すことを「前ボケ」と言いますが、初めて挑戦する方にとっては(2)のポイントが少し難しいかもしれません。「思い切って」と強調して書いたのは、手を伸ばせば届くくらいに近づかないと、大きくはぼけてくれないからです。中途半端な近づき方だと、ほんの少しぼけただけになってしまいがちです。

最近のイルミネーションはLED電球の数も多く本当にカラフルですので、いろいろな写し方のバリエーションがあるとさらに撮影も楽しいものになることでしょう。
奥のイルミネーションと手前でぼかすイルミネーションを別の色にしてみたり、ぼかすイルミネーションの色もカラフルになるような場所を上手く探したり・・・など、ご自身の発想と工夫次第で選択肢がどんどん増えていくので、撮影もおおいに楽しめることでしょう。
防寒対策はしっかりして、ぜひイルミネーションの前ボケ撮影に出かけてみてください!

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