第8回
映画に愛されたオールディーズ
2011.07.26 [島 敏光]
音楽と映画のコラムを担当する物書きとして、
人様に自慢できると思っていることが、僕には一つだけある。
「アメリカン・グラフィティ」(1974年)以降に公開され、
20世紀の終わりまでに僕がせっせと見続けた
約5000本の映画で流れたオールディーズ(なつかしのポップス)
をすべてチェックしているのだ。
それがどうした!
いや、どうしもしない。
ただ、それによって、
映画に愛されたオールディーズの第一位が判明するのだ。
答えは2008年に音楽出版社から発行された
「映画で甦るオールディーズ&プログラム・コレクション」
に書いたので、それを読んでください……。
そうもいかないですよね。
あまりにもセコいですね。
第一、冒頭のジャケ写で見当は付いていますね。
もったいぶらずに答えを書きましょう。
「好きにならずにいられない」。
エルヴィス・プレスリーのレパートリーとして
有名なこの曲は、僕が気づいただけでも2000年までに
「恋しくて」「硝子の塔」「キャスパー」など、
9本の映画で使用されている。
歌っているのは本家のエルヴィスの他、
エルヴィスのそっくりさん、ボノ(U2)、リック・ザ・ティンズ、
出演している役者であったり、実に様々である。
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