第37回
コミュニケーション力が付く“ものがたり” ~後篇~
2015.07.29 [西澤 史子]
今回も前回に続き、コミュニケーション力を上げる“ものがたりについて。
前篇では小説と漫画を例に挙げました。
今回は映画とテレビドラマについて。
小説や漫画は文章や静止画で“ものがたり”を伝えるコンテンツです。
これらと違い、映画やドラマは動画、音声を用いて”ものがたり“を描いています。
だからこそ、動きや姿勢などノンバーバル・コミュニケーションを学ぶ絶好の教材です。
テレビドラマを見ると表情やしぐさ、姿勢やファッション、ヘアスタイル等のノンバーバル・コミュニケーションの流行が解ります。
もし、若い世代とコミュニケーションを取る機会が多いエイジレス世代ならば、ノンバーバル・コミュニケーションの流行への理解は必要な情報です。
流行はいつの時代も若い世代がつくる文化の一つであり、流行を取り入れ、創り出している世代からしてみれば、流行は“仲間”を見分ける一つのシグニチャの様なものです。
人は仲間ではない人に対し、大なり小なり不安と恐怖を感じ、用心深くなります。エイジレス世代が若い世代とコミュニケーションを取る必要がある場合、表情やしぐさ、姿勢やファッション、ヘアスタイル等のノンバーバル・コミュニケーションの流行を理解し、そのエッセンスを取り入れることでコミュニケーションが取りやすくなる雰囲気を演出できます。
例えばスーツ一つとっても流行のスタイルはかなり違います。
細身のシルエットを着こなす世代からしてみたら、肩パッドが入っているダブルのスーツはコスプレに近い違和感でしょう。そんなバブル時代のスーツを着ている人から「気持ちは解るよ」と言われても、「いや、そんな恰好の人に解る訳ないです。」と即突っ込みたくなるのが本音でしょう(笑)。
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