第40回
『聴き上手』ではなく『聞き上手』前半
2015.09.24 [西澤 史子]
仕事柄色々な人とお話する機会に恵まれていますが、『聴き上手』ではなく『聞き上手』な人にお会いすると心から尊敬してしまいます。反対に話をBGMの様に聞き流したり、明らかに関心が無い様子で聞いている人と出会うと、つくづく勿体ないと歯がゆい気持ちになります。
人は誰しも「自分」という存在に強い関心と探究心を持っています。
だから、占いや性格診断、分析などに惹かれるのですが、そんな最も関心を持つ「自分」に対して同じく関心や興味を示す人に対しては共感や好感を抱きやすいのです。下手な話題を振って墓穴を掘るリスクをとるより、相手の話へ関心をもって聞くだけで断然自分を取り巻く人間関係は円滑になります。
今回は興味や関心を示さずBGMの様に「聴く」のではなく、相手の話に興味と関心をもって「聞く」為のマナーとスキルについて。
その1:相手の話すリズムに合わせたリアクションをする
重要なのはスピードよりリズムです。双方向コミュニケーションの観点からすると相手の話すスピードに合わせて、こちらの話すスピードも調整していくのは大切ですが、聞き上手な人は相手の話すリズムに合わせて、合いの手を入れ、アイコンタクトやうなずきとうリアクションを入れています。
例えば「すごいですね」という様な褒めるコメントでも、相手の話が終わるか終らないかのタイミングですぐに挟むと「話をさえぎった」「聞いてない」という印象を強めてしまいます。コメントを入れる際には相手の話がひと段落し、一息ついたタイミングで十分です。相手が気分よく話している時は、余計なコメントを挟まずにうなずきやアイコンタクトや話の内容に合わせた驚きや関心、楽しさ等の感情を伝える「そうなんですね」「すごい」「うわぁ」等の一言リアクションで十分です。
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