コミュニケーション達人への道

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第56回
無難に好感度を上げる自己開示ネタ

相手に心を開いてもらいたければ、まず自分から開く。
コミュニケーションの世界では常識の自己開示ですが、自己開示ネタの選択を誤ると心を開かせるどころか顰蹙を買ってしまうことも。かといって余り親しくはない相手に自分の微妙な個人情報を知らせるのはちょっと・・・と悩む方が多いのではないでしょうか。

今回は無難に好感度を上げる自己開示ネタについて。

1.ちょっとした失敗ネタ

「終電に飛び乗ったら、そのまま寝ちゃって起きたら熱海に着いてましたよ。」
「飲んで遅くに帰宅したら嫁が内側からチェーンかけてて、結局夜中に携帯鳴らして開けてもらうことになって2倍怒られました。」

という様なちょっとした失敗ネタはその人の可愛らしさを際立たせる鉄板ネタです。人は隙がない人に対して恐れを抱いても好感を抱くことは難しいのです。だから故意に失敗談を披露し、隙を見せて相手に“付け入る隙”を与えましょう。
ちょっとした失敗ネタでは思わず笑ってしまう話がお勧めです。
反対にNGなのは「取引先との商談に寝坊して1時間も遅刻したら怒られちゃいました。」や「掃除嫌いで全然していなかったら部屋に変な虫がわいて吃驚しました。」など常識を疑われたり、こういう人とは付き合いたくないと強く思わせる様な話です。

2.共感を誘う好きなモノゴトネタ

好感は共感の延長線上に作ることが出来ます。相手の好きなモノゴトである趣味や特技、はまっている事がわかっている相手であればそのフィールドの話から共感してもらえる自己開示話につなげてみましょう。
例えば相手が大の阪神ファンの場合、自分は他球団のファンであっても“プロ野球が好き”という共通項があります。
「休日はビール片手にプロ野球中継を観るのが何よりの楽しみなんですよ。」
「勝った次の日はスポーツ新聞を全紙買ってしまうのでかさばちゃって。」
という様な野球ファンあるあるネタは多いに盛り上がる話になること間違いなし。
NGなのは主張を入れる事です。好きなモノゴトに対しては誰しもこだわりがあるもの。
「プロ野球ファンなら休日は絶対ビール片手にプロ野球中継ですよ。」
「勝った次の日は、やっぱりスポーツ新聞を全紙買うのが野球ファンですよね。」
等の言い方ではせっかくの共感ネタも鼻につく主張が台無しにしてしまいます。



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