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第73回
テレビ離れの世代とは?

<h3>総務省平成26年度情報通信白書より</h3>

総務省平成26年度情報通信白書より

“テレビ離れ”の危機感から各テレビ局は視聴率を取れる番組と出演者を最重要視しています。結果的に情報バラエティやマツコ・デラックスと坂上忍MCの番組は数字が良い為、この二人を起用した情報バラエティ番組が多く放送されているそうです。
反対に費用がかかるものの視聴率にぶれが出やすいドラマにとっては厳しい時代とのことでドラマが大好きな私としてはとても悲しいことだと残念に感じています。特に、時代劇はとてつもなくお金がかかるので極端に難しいそうです。確かに近年はNHKの大河ドラマか映画位しか時代劇を観なくなりました。
銭形平次や遠山の金さん、水戸黄門などの勧善懲悪時代劇で育った世代としては少し悲しいものがあります。

総務省平成26年度情報通信白書によると

「時事情報」を得る(「いち早く世の中のできごとや動きを知る」「世の中の動きについて信頼できる情報を得る」)ために最も利用するメディアは

“全体平均ではテレビが約6割と最も高い。このうち、「いち早く」時事情報を得るために最も利用するメディアとしては、テレビに次いで多くの年代でインターネットが選択されており、20代では、インターネットがテレビを上回っている。”

そうです。しかしながら、「信頼できる情報」を得る為に利用するのは

“インターネットは年代を問わず相対的に低めであり、新聞が高くなる。”

とのこと。信頼できるメディアとしての新聞の立ち位置は全世代にとって確固たるものだということが解ります。

趣味・娯楽の情報を得るために最も利用するメディアとしては、

“全体平均でインターネットが46.6%とテレビ27.5%を上回り、60代以外ではインターネットが最も利用されている。特に20代では7割がインターネットという結果となっている。”

という様に、多少玉石混合でも自分が欲しい情報はインターネットを使って調べていることが解ります。

ニュースや信頼できる情報が欲しい時はテレビや新聞で、個人的に興味がある情報はネットでとメディアという使い分けは余り世代によって差が無いことが解ります。

各メディアの利用時間についてはどうでしょうか。同じく総務省平成26年度情報通信白書によると下記の様な結果となりました。

休日における世代別メディア視聴購読平均時間
width="65%"


10代・20代はテレビの視聴時間にネットが追い上げているのが解ります。
けれども30代以上ではテレビの視聴時間は他のメディアに比べて圧倒的であることが解ります。つまり、10代、20代ではテレビ離れが顕著になりつつあるものの30代以上はまだまだ”テレビ好き“で40代以上に至ってはテレビの一人勝ちであることが明らかです。

故に、雑談のトピックスとして30代以上であれば話題のテレビドラマや番組が共通話題になる事が多くとも20代以下に対してはテレビを観ていない可能性があることを考慮してトピックスを選ぶと良いでしょう。

会社で部下や上司の人とコミュニケーションを取る際にも、こんな相手の世代を意識した話題を選択するというちょっとした心がけはとても大切です。



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