第22回
コミュニケーションの鍵となる“コメント力”を磨くには
2014.11.10 [西澤 史子]
コミュニケーションの答えは相手が100%です。
こちらがどんなつもりにせよ、アウトプットした後は、受け手である相手が感じた事、それが答えとなってしまうからこそ難しく、予測が出来ない。相手の年代や価値観、タイミングによって反応は様々だから、コミュニケーション力は色々な人と接しながら磨いていく必要があります。
コミュニケーションで鍵となるのは”コメント”です。
“返し”や“リアクション”とも呼ばれる“コメント”は相手のニーズや本音を引き出したり、好印象を与え、その気にさせる為には必要不可欠な力です。
このコメント力が高い人はコミュニケーション上手という印象を人に与えます。
例えば話し上手な人は営業力が高いと思われがちですが、実は有能な営業担当者は話し上手というより聞き上手、さらに引き出し上手な方です。
お客様の話をしっかり聞く事だけでは、相手のニーズや真意を掴むことは難しく、“コメント”である返しによって話の流れをコントロールしていきます。
人は本音を簡単には口にしないものです。特に相手が望まない事だったり、がっかりさせてしまう事であればなおさらです。
例えばレストランで食事をした際に、そこの食事や接客に対して余り満足できなかったとしても、店員さんに「いかがでしたか?」と聞かれれば「まあまあでした」等とごまかす事が多々あるのではないでしょうか。
また、相手が本当に言ってほしい事をコメントとして言える力は恋愛でも威力を発揮します。
「本当は寂しかったんだよね。」や「ずっと好きって言ってほしかったでしょ?」なんてセリフは恋愛小説や少女漫画に出てきそうなセリフですが、相手がそう感じている時に言われる事で文字通り心をぐっと掴む力を発揮します。この様な“感情”を言い当てるコメントはドキリとさせ「この人には敵わない」と一瞬で相手をひれ伏させてしまう力があります。
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