第18回
「小さな 社会人」~社会のルールは幼少期から~
2012.01.17 [藤井 寛子]
皆さまには、お健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年は「辰年」です。
今までの努力や忍耐が整い、具体的な形になっていくのに適した年といわれています。そして、努力が報われる年ともいわれています。
東日本大震災で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げますとともに、私たちも一丸となって、復旧・復興に向けての努力や忍耐が形あるものになっていくように、新たなる気持ちで日本を元気にしていきたいと心より願っております。
そんな願いを込めながら、今年は「小さな社会人」のお話からスタートさせていただきます。
「子どもには将来、○○になってもらいたい。そして社会に役立つ人になって欲しい。」
……と、自分の子どもに対して大きな希望や夢を託す親たち。これは世界共通です。
特に少子化が進んでいる現代においては、子どもにかける希望も期待も年々大きくなり、様々な教育法が妊娠中から行われているほどです。
世界各国で深刻な問題ともなっている就職難や、人とのコミュニケーションが上手くいかなくて、就職したものの長続きせず、結果、家に引きこもってしまう例など。こういった現状を目の当たりにしているだけに、まだ小さな自分の子どもに対する夢だけが倍増し、結果、子どもにとっては「大きな重圧」になっていることもあります。
私たちの周りでは、今も様々な教育法が生み出され、それらが流行のように親たちは自分の子どもに「体験」させますが、その多くは、いわゆる「親の自己満足」でしかないように思われます。
それに加えて、多くの子どもの「しつけの無さ」が、日常生活の様々な場面で見られることは、現代の日本の「悲しい現状」でもあり、それはまた、世界各国でも同様に認められている現象のようです。
私は現在、世界に通用する「大人のためのマナー・プロトコール講座」と同時に、子どものためのマナー講座「Little Manner」を開催しております。
「三つ子の魂百まで」といわれるように、その人の性格まで変えることは難しいですが、グローバル化が進んでいる今、机の上だけの勉学のみならず、世界に向けて羽ばたいていく子どもたちにはぜひ、世界に通用する「マナー」や「エチケット」を一般常識として、子どものころから身につけてもらい、将来活躍して欲しいと願っています。
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