How to be a Gentleman

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第17回
感謝の気持ちで、日本の季節料理を味わう愉しみ

テーブルマナーには、正式な儀式として決められた、儀礼的な国際マナーと、周りの人を不愉快にさせないためのマナー(作法)があります。
後者は、食事を美味しく楽しくいただくための大人としての常識で、世界共通のマナーだと思います。今回は、この後者のマナーについてお話します。

まず、どんな料理にもいえることは、食べ物の好き嫌いが多いと、せっかくの料理も楽しむことができないということです。
アレルギーで食べられない場合は別として、単なる食べず嫌いや、子供のころから嫌いで未だに食べたくない…などの我がままは言わないで、大人であれば、食材に対する「感謝の気持ち」を持って、できるだけ嫌いな食べ物も食べられるようになりましょう。それも「作法」の一つです。

また、どんな食事の席でも「まずい」という言葉は、決して言ってはいけません。率直な意見としては、よく耳にする言葉でもありますが、親しい友人同士の食事であっても気をつけましょう。
食事の後で、「美味しくなかった…」と話すのはいいですが、どんなにあなたのお口に合わなかったとしても、食事中の「まずい」の言葉だけは禁句です。
あなたが美味しくないと思っていても、中には美味しいと思う人がいるかもしれません。その人たちに対しても「まずい」は失礼な言葉になり、非常に下品な言葉です。
そして何よりも、どんな食であっても、あなたが食を与えられたということに対する「感謝の気持ちを持つ」ことが、私たち日本人の「作法」の一つだからです。
この食に対する「感謝の気持ち」が失われつつあるが故に、若い世代の人たちも、食べ物を粗末にする傾向があるように思います。
もし、食べられない食材などがある場合には、レストランの予約の際に伝えておきましょう。

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