How to be a Gentleman

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第4回
コミュニケーション力は、感性を磨くことからはじまります。


ホスピタリティマネジメント株式会社
代表取締役社長 菅野 潔 氏

一流のホテルやレストランの現場を長年経験し、現場・経営者双方の視点からホテル経営を見る、業界初のホテルマネージメントのエキスパート集団「ホスピタリティマネジメント株式会社」。その接客業のプロフェッショナルのお話を伺いたくて、代表取締役社長の菅野 潔氏を訪ねました。

まさしくジェントルマンらしい自然体の物腰と笑顔で迎え入れて下さった菅野社長は、出張先の四国松山の道後から戻られたばかりで、その雑談からスタートしました。

「夜、何か食べよう。とスタッフ二人で外に出て、たまたま見つけたお店がラーメン屋さんでした。といっても、いわゆるおばんざいも並べてあるような家庭的な雰囲気のお店で。と、その時サラリーマン風の男性がひとり入ってきたのです。すると店の女将が親しげに、あら○○さんと声をかけたので、すっかり常連さんだろうと思ったのですが、実は今日が三回目という、同じく出張中である外資系の大手企業のビジネスマンでした。二回目に訪れた時からすでに女将は名前を覚えてくれていたそうです。店内が混雑していたので、私たちの席にお誘いしご一緒したのですが、私たちを仕事の話に引き込もうとはなさらない、いわゆる、分をわきまえた方でした。また来よう!と思わせる家庭的なおもてなしの女将。そして、常識をわきまえた店の客。日常の中で私が感じるホスピタリティの精神がここにありました。結局深夜2時過ぎまで大盛り上がりで一緒に飲んでいました。」

一度かもしれない出会いを大切にする気持ちと、紳士的な人と人との共感があってこそ、ホスピタリティは成立するのでしょう。

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