第2回
正しい立ち姿こそが、全ての姿勢の基本
2011.04.26 [藤井 寛子]
花売り娘をまさしくLadyに育て上げた「My Fair Lady」のヒンギス教授。彼の友人、ピカリング大佐もまた、Ladyを育て上げるにふさわしい「紳士」のお手本でもありました。決してスマートな体型とは言い難い…しかし、「風格」と「品格」の両方を持ち備えたピカリング大佐はまさしく中高年の男性のお手本になるといえるでしょう。背筋がピンと伸びた堂々とした姿は、“出来る男”のバロメーターなのです。
「人の顔は、人生を表す」と言われる様に、姿勢の善し悪しも、その人の人間性や信頼性を表す基準でもあります。とは言え、姿勢だけではなく、紳士としての「立ち居振る舞い」も重要です。堂々とした姿勢と、その場に合ったふさわしい立ち居振る舞いには、マナーが存在します。見かけは立派な紳士でも「自意識過剰」のために、そのマナーを履き違えている場合が多くあるようです。年齢を重ねてこられた方は特に、「マナーの知識」と「品格」を備えていなければなりません。それらはビジネスでも、プライベートでも必要とされるものではないでしょうか。
「男性のマナーは、鏡に映し出された、その人自身の肖像である」「人の顔は、人生を表す」この2つの言葉から言えることは、姿勢は、「心」を映すということです。「心」を磨くということは、美意識を学ぶことでもあります。日本の文化で言えば、「道」が付く「華道、茶道、書道、剣道、柔道」などが思い浮かびます。このような身近な習い事から内面を磨くことも、精神力の強さが自然に身につき、姿勢もよくなり、結果として、内面、外見両方の品格を備える近道かもしれませんね。
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