How to be a Gentleman

バックナンバー

第20回
一流ホテル・旅館の紳士的利用法

一流ホテルであれ、ビジネスホテルであれ、「宿泊予約の電話」をする際、皆さんはその内容に気をつけていらっしゃいますか?ほとんどの方は、「何も気にしていない…」というのが現実でしょう。
ところが、意外にも宿泊者からの予約電話の内容や対応ひとつで、「滞在中のサービスが変わってくる…」のです。

一体どういうことなのでしょう。
実は、「予約電話の内容」こそが、滞在中に受ける、より質の高いサービスへとつながっているのです。というのも、ホテル側からは、お客様のプライバシー保護のため、宿泊の目的などを聞くことは一切ありません。また、とくに日本の男性は、「いちいち宿泊目的を伝えるのは恥ずかしい…」と思われる方が多いようです。

ですが、宿泊者自身が宿泊の目的を話しておくことで、上級のもてなしを受けることができるのです。例えば、何かの記念日などで宿泊する際には、目的をわかりやすく説明したうえで、眺望や客室タイプの希望を伝えて予約をすれば、ホテル側は、その記念日にふさわしい宿泊プランやお食事、さらに、お花やシャンパン、ケーキといった演出なども提案してくれます。そうすることで、余裕を持って、「記念の日」を迎えることができるのです。

また、ビジネスで早朝にチェックアウトすることを、事前に伝えておくだけで、ホテル側が「移動などが便利なお部屋」を用意しておいてくれる…こともあるようです。

私は数年に渡って、「世界のホスピタリティ」を取材するために、日本および海外各地のホテルに宿泊をいたしました。「宿泊者の滞在の目的や希望を事前に聞いておきたい…」というのは、どのホテルにも共通する、ホテル側の本音のようでもあります。これは、「ホテル側の現場の声」を取材して実感したなかの一つでもありました。

予約の際に、例えば、「ズボンプレッサーの準備」、「氷の用意」、「乾燥を防ぐための工夫」といった「自分にとって必要な物」を頼んでおくこともよいかもしれません。本当に満足できる、一流のホテルや旅館などはそうそうありませんが、「自分の部屋のように寛げ、また使いこなせる」客室に自分自身で近づけることができると思います。これは、「Gentleman 高感度UP」にもつながりますね。

コメント