第4回
贈答品のマナー
2013.05.14 [藤井 寛子]
「○○さんの新築祝いには、何を贈ったらいいかしら?」
「○○様の内祝いは、どうする?」…
世の中には様々な贈り物がありますね。
今回は先方に喜ばれる贈り物についてお話しましょう。
贈り物には様々な目的があります。ただ物を贈ればよいというものではないことは、皆様もご承知の通りです。
付き合いがまだ浅い人に豪華な物を贈ると相手に負担感を与えてしまうように、まず贈る相手との関係性と、贈り主の相手に対する気持ちをはっきりさせることが大切です。
次に、贈り物選びのポイントをお話しします。
どんなに贈り主が良いと思った物でも、相手に喜ばれない物であれば意味がありません。相手の好みや生活スタイルに合ったものを選びましょう。相手の家族構成、年代、住んでいる地域などをヒントに考えると良いですね。
そして、贈り物のマナーとタブーについてお話ししましょう。
まずは数について。慶事には奇数、弔事には偶数で贈るのがマナーです。
しかし、慶事でも偶数の「八」は末広がりという意味で縁起が良いとされる場合もあり、また奇数の「九」は「苦」を連想させてしまうため避けられることが多いようです。
ご病気の方をお見舞いする際の贈り物には、以下のように避けた方が良いものが多くあります。
・鉢植え→「根づく」ため「寝づく」を連想させてしまうため
・菊→葬式を連想させるため
・シクラメン→名前に「シ(死)」と「ク(九)」が含まれるため
・ユリ→香りが強いことと、花粉の処理に手間がかかるため
・ツバキ→花が首から落ちるため
・アジサイ→花の色が色あせるため
ほかにも、悪いことを連想させるものは避けた方が良いでしょう。
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