第11回
フリーランスで日本語を教える
2012.12.04 [村上 充]
第3回「日本語教師デビューへの道」で、ご紹介しましたが、毎年10月に実施される日本語教育能力検定試験に合格したり、日本語教師の養成講座を修了したりすることが、日本語教師として働くための第一歩となります。これまで、そういった「資格」を手にしたら、日本語学校の採用試験を受けて、主に留学生に日本語を指導したり、もしくは、海外で仕事を見つけて教えに行ったりというコースを紹介してきましたが、今回は、個人事業主として働く、フリーランス日本語教師について、ご説明しましょう。
経済のグローバル化が進み、外資系企業の進出や、外国企業との提携が進み、留学生を積極的に採用する日本企業の動きなども増えてきました。少子高齢化の問題もあり、日本国内でビジネスパーソンとして働く外国人の数は、これからも増加していくことが予想されます。英語を公用語とする取り組みで話題の、楽天では新卒採用の3割を、ユニクロでは新卒採用の8割を、外国人が占めるそうです。このような時代の趨勢(すうせい)に従い、ビジネスパーソンを対象とした日本語教育への需要はこれからも拡大していきそうです。
そこで、今回は、フリーランス日本語教師として著名な小山暁子先生に、お話を聞いてきました。小山先生は、日本語学校勤務の後、フリーランスとして教えて、23年。主に外国政府機関、外資系企業と契約し、ビジネスパーソンを対象に、マンツーマン、小規模クラスレッスンを提供しています。また、最近は、フリーランスで日本語を教えることに関心のある人を対象にした講習会などでも、活躍されています。
早速、小山先生にとって、フリーランスの日本語教師として意識していることは何か、お聞きした。
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