人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第21回
生きぬく力─極限までいきついたら転換する

屋久島 二代大杉

いや~寒くなってきよったね、もう師走(しわす)に入ってきたがよ。あと二十日もすれば、2012年も終わりじゃね。良いことも悪いことも色々あったと思うけど、たまには反省したり、自分を振り返ってみたりするのも悪くなかよね。たまにはね。

11月7日の立冬(りっとう)を過ぎて小雪(しょうせつ)となり、12月7日の大雪(たいせつ)へと移り過ぎてきたがね。
この時期から冬将軍が到来し、北からの寒風が激しくなります。北国では、大雪が降るおそれさえも出てきます。

小雪から大雪にかけてカンツバキの花が開花し始めてきて、ビワの花も見られます。僕らは、モミジの折り込みを行います。
それから二週間ほどたてば、一年で最も昼が短い冬至(とうじ)となり、陰気が盛んになってくる。ロウバイの小さな黄色い花芽も少しずつ開花し始めてきます。

今年の冬至は、12月21日である。この日に柚子(ゆず)湯に入り、かぼちゃを食べると、風邪をひかないといわれています。
その昔、冬至を一年の始まりとしていた時代がありました。その名残で、現在でも冬至は暦の基準となっちょうがよ。

冬至を過ぎたらクリスマス。そして、その後一週間で正月がくる。
はやかね~、はやかね~。僕らは日々、死に向かって生きておるよね~。そして、少しずつ老いていくがよ~。歳はとりたくないものですな~。
しかし、現実からは逃げられんよね。一日一日を大切にして、ステキな歳のとり方をしながら生きんといけんね。少しずつ上手に、バランス良く歩まんとね。

植物や生物も、昼と夜のバランスの中で生きている。一年中、太陽が照り続けて夜がこなければ、大地はひからびて水分が無くなり、植物も動物も全て滅びてしまう。だから、地球も生きぬくために「夜」をもっている。夜に気温が下がり、温度差が生じることによって水分ができる。そこに植物が生えて、酸素をつくる。水分が蒸発して雲となり、そしてそれは恵みの雨となる。

僕ら人間も、その恩恵を受けつつ、さらに体調や精神面においてもバランスを保ちながら生きている。
だから、そのバランスが崩れると、一気に体調を崩したり、生きぬく気力が衰えてきたりする。

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