人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第25回
庭木の手入れとは?(その1)

新年度始まりました。
皆さん、少しは落ち着かれましたか?
この仲春の時期、朝、気持ちが良くてなかなか布団から出られんがね~。
外は新緑、若葉がきれいな季節です。


草木のみずみずしさに心を打たれ、桜や葉桜の美しさに気持ちが洗われ、「柳緑花紅(りゅうりょくかこう)」と心でつぶやきながら、しみじみと自然の美しさを味わう季節じゃがね。
さて、この季節から庭木の手入れを始める人も多いと思います。
でも、庭木たちをどのように管理すればいいか分からない人もいるじゃろう。
そこで今回は、庭木の手入れについて解説するがよ。


●庭木の手入れとは?

皆さんは何気なく「庭木の手入れ」という言い方をするけんど、庭木の手入れとは剪定(せんてい=樹木の枝を切って形を整えたり、風通しを良くすること)するだけではないんよ。
では一体どんな作業を指すのでしょうか。



まず庭木に手を入れるとき、意外に多くの目的があるのに気付きませんか。
例えば、造りたての庭園では、もっぱら肥料を施して庭木の生育を促すことに力点を置くんよ。
だから当面、施肥(肥培管理=たい肥や肥料まき)を行い、剪定はしません。

また、古い屋敷にあるような年月を経た大木は、思い切り太枝を切って生長を抑制し、新枝が生育するようにしてやります。
そうしないと早晩、庭がその大木に占領されて台無しになってしまいかねんがよ。

一方、古い寺院などで見られる由緒ある庭園では、作庭者が意図した形を崩さないために、もっぱら整形を主体とした剪定を行うんよ。
だから、樹木の生長が何年も止まってしまったかのような錯覚を覚えることもあります。

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