第13回
~カレーに秘めるパワーはアーユルヴェーダーの知恵にあり~
2014.09.12 [佐藤舞]
「カレー食べたくなったなぁ」なんてふと思い描くことはありませんか?
カレーは誰もが好む日本のパワーフードといってもいいかもしれません。
カレーのルーに秘められたスパイスの香り、作り手さんによって変わる個性豊なカレーの スパイスの味。やめられない止まらない~無性にカレーが食べたくなるエナジーはすごいものです。
カレー料理が日本にはいってきたのは幕末にまで遡るようです。なんと、文献に残したのはかの福沢諭吉だというから驚きですね。
1860年に翻訳した辞書『増訂華英通話』の中で、福沢諭吉は、「curry」に「加(コルリ)」という感じとよみがなを当てたとの事。
この諭吉のおかげで日本カレーはその小さな一歩を踏み出したというあっぱれな文明開化の歴史があったからなんですね。まさに元祖カレー男児です!
さて、インドでは、ご存知の通りカレーを主食としているカレー大国であります。
インドでは、各地方や各家庭によって伝わるレシピのレパートリーは様々です。インド料理はアーユルヴェーダ(インドの伝統的医学・健康法)という知恵を基に、健康的な料理とされ、「食べることが薬にもなる」という医食同源の考え方がインドの人々の暮らしに浸透し、
彼らの健康の糧となっているのです。消化吸収をよくしたり、血を浄化させたり、胃腸の調子を整えたり、日々の体調の変化によってスパイスも種類や組み合わせなど調整して料理することから自然の知恵が詰まった健康的な食事法であります。スパイスの様々な身体にいい効果をチャージして病気しらずの生活を送りたいですね。
先日、インドに訪問し、初日に48度の気温を体感しました。インドではスパイスを使用したカレーが日常食。スパイスの効果で彼らの健康の糧となっていることを肌身で感じました。
さすがカレー大国インド。店内には大きな扇風機がまわっているのですが、室内はなんと40℃ちかい気温の中を巨大扇風機をまわしているので、温風がブンブンと浴び、暑さがさらに加速する状態なのです(笑)。南インドカレーでは、わんこそばのようにウェイターがライス、サブジをどんどん追加してくれます。 ミールスは日本の定食セットのような定番メニュー。なんとボリュームいっぱいで50円~100円というリーズナブル。
”No Thank you!” と伝えないとおかわりのラッシュがエンドレスに続くのがインドの習慣であり、おもしろいですね。
日本に帰国してからの猛暑というのは、インドで48℃を体感してからは暑さ知らずとなりました(笑)。でもやっぱり暑い中、汗をかきながらスパイスを効いたカレーを食べる快感は最高なものですね!
- 2016.06.06
- 2016.02.14
- 2015.12.14
- 2015.11.30
- 2015.10.01
コメント