私が見つけたライフワーク(2)

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第8回
枯れ山に咲く早春の妖精

日本は元々山の多い国で、地図を見ているだけでは実感がわきませんが、飛行機から日本列島を見おろしたり衛星写真を見たりしていると、つくづく山が多い国だと思います。
よく日本は「島国」といわれますが、国土の構成から見れば日本は完全に「山国」です。国土の7割以上が山岳地だそうです。私の地元である群馬県も有数の山岳地帯で、山地が85%、平地部分はわずか15%です。でも、そのおかげで山を訪れるのは簡単です。群馬県は「車王国」ということもあり、山の中まで道路が整備されているので、近くの山なら車で1時間余りも走れば山のふもとにたどり着けます。

そんなわけで、春になると花を眺めに山へ歩きに行きます。目的が花を見るためなので、山の中腹で戻ってくることもあります。あえて山登りとは言っていません。山頂に登るのはついでで、暇と余力があったら頂上まで登って展望を楽しむようにしています。
春に訪れた山の中で、少し変わった名前の山がありました。その名は「鉱石山」。読み方は「こうせきやま」です。普通の地図に載っていませんが、群馬百名山の一つに選ばれています。鉱石というからには何か鉱物に関係しているのは予想できますが、これだけでは何だか分かりません。このことについては、最後に紹介したいと思います。

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