第7回
“iPhone+Bluetoothレシーバー”で手ぶら環境を手に入れる
2011.07.19 [原 如宏]
この1年、ほぼ毎日持ち歩き、愛用しているデジタルグッズを紹介したい。その愛用品とは「Bluetoothレシーバー」である。Bluetoothというのは、コードレスマウスや無線LANと同じ2.4GHz帯電波を使った通信方式のこと。10メートル(一部機器は100メートル)以内で通信する目的で策定された「近距離無線通信規格」の1つだ。
このBluetoothレシーバーを使うと、パソコンはもとより、iPhoneやiPad、Android OSを採用したスマートフォンとタブレット、さらにiPodなどの携帯音楽プレーヤーと、ワイヤレスでつながる。すなわちパソコンやスマートフォンにケーブルをつながなくとも、音楽を聞けるようになるのだ。
読者の中には、「わざわざワイヤレス化しなくても、音楽は聞けるじゃないか?」と思われる方もいるだろう。筆者も初めは必要性を感じなかったが、使ってみて驚いた。特にiPhoneやAndroidなどのスマートフォンと組み合わせると、音楽プレーヤーとしてだけでなく、電話としての使い勝手まで向上するのだ。
コードレスという〝身軽さ〟にホレた
通常、iPhoneで音楽を聴くには、本体上部にある端子にイヤホンをつなぐ必要がある。多くの人は当たり前だと思っていると思うが、この行為はいろいろな制約をユーザーに与えている。例えば操作。iPhoneにケーブルがつながっていると、操作の邪魔になることがある。イヤホンを装着したまま、iPhoneをカバンにしまうときも問題だ。ケーブルの長さによっては収納する場所が限られるし、無理してしまうとケーブルが引っ張られたりして落ち着かない。
Bluetoothレシーバーは、こうした制約をある程度取り払ってくれる。iPhoneにイヤホンをつながないため、操作はいつも通り。収納する場所も問わない。それどころかテーブルに置いたまま、部屋を歩き回っても音声は途切れないのだ。仕切りのないオフィスビル内でテストしたときは、性能通り、10メートル程度離れても問題なく聞こえた。
ドア越しなど、電波を通しづらい環境下では音が途切れ途切れになり、最後には停まってしまうが、手の届く範囲にiPhoneを置いて使うならワイヤレスとは思えない音質で音楽を楽しめる。
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