負けないぞ!賢者の資産形成術

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第12回
その11 “果実との交換(5)” –株式投資 後編–

皆さん、こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

前回のコラムでは、

もし、皆さんが株を保有したとするならば、利益の一部を分けてもらえる権利(=利益配当請求権)に基づいて、配当という収益を手にすることになる

というお話をしました。

また、

プレゼントした資金は、返金されることはないが、株式市場で第三者に売却することで、資金を回収することができる。

というお話もしました。

つまり、皆さんが、株式投資にチャレンジして、成長する素敵な会社の株を保有することができたならば、その保有期間中は、満足できる配当をもらい、そして、売却時には、更に、売却益を手にすることができる可能性があるのです。

まるで『一粒で二度おいしい』お菓子のような特性を持っているのが株式投資なのですが、残念ながら、そのおいしさは、保障されていません。

自分が目をつけた企業が期待外れの業績しか出さなかった場合は、配当ももらえず、更に売却しようとしたら、株券を手にした時の価格よりも下がっていた、なんてこともあるのです。

従いまして、株を手にするならば、きちんと、その時の株価が妥当な水準か否か、見極める必要があるのです。当たり前のことなのですが、これが、できなくて、お金を減らし続けている人は、たくさんいます。

今回のコラムでは、その株価の妥当性を考えるためのポイントを整理していきたいと思います。

株価はどうやって決まる?

株式投資にチャレンジしている人は、たくさんの情報を頭に入れて、色々なことを考えていますが、多くの投資家に共通している思いの1つに、『割安な株を見つけたい』というものがあります。

しかし、株には、皆さんがよく行くスーパーに並んでいる食べ物や日用雑貨品と異なり、そもそも標準価格やメーカー希望小売価格という概念がありません。ですから、私たちは、その株の妥当性を考える為に、いくつかの側面から見極める必要があります。

そこで、このコラムでは、その代表格とされる3つの指標について考えていきます。全て、単純な計算式で表すことができますので、しっかりと理解を深めていただきたいと思います。

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