第1回
どうして家計の改善が必要か
2013.01.08 [山田 英次]
皆さん、こんにちは。
前回までのコラムでは、株や債券、投資信託などを活用した資産運用をテーマとした話をしてきましたが、今回からは、家計を改善していくための知恵について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
不景気が続く中、日本人の平均給与は、ずるずると下がってきています。
今から約10年前、平成13年には454万円あった平均給与が、昨年には409万円にまでダウンしています。
これをグラフ化すると、かなりの急降下であることが実感できると思います。
これに対し、生活全般にかかるお金の指標として活用される『消費者物価指数』は、下記のような推移をたどっています。
物価が上がることをインフレ、下がることをデフレといい、この言葉は12月の選挙でもキーワードとして何度も取り上げられていましたから、よく耳にした方が多いと思います。
ニュースやワイドショーを見ていると、昔に比べて激安品が街中にあふれ、デフレが進行しているという錯覚が起きそうです。
しかし、物価の実際の推移は、グラフを見ればわかる通り、バブル景気がはじけた90年代前半から、ほとんど変化がないのです。よって、激しいデフレが続いているわけではなく、目を凝らして見ると、若干グラフが「お辞儀」しているのがようやく確認できる程度です。
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