賢者の家計改善術

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第2回
家計簿はいらない?

皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

2013年がスタートして早一月半。皆さん、今年の目標は実行に移していますか?
新しい年を迎えるたび、「今年こそ○○をきちんとしよう!」と考える方もいらっしゃると思います。
○○は、仕事、家事、勉強など人それぞれだと思いますが、ここでは家計について考えてみたいと思います。

さて、皆さんの家計管理は、「きちんと」していますか?

どうして家計簿をつけるの?

まずは、皆さんの家計管理に関する「きちんと」について考えてみたいと思います。
私は、セミナーや講演会などで、よくこのような質問を投げかけます。
「家計がきちんとしている人って、どんな人だと思いますか?」
この質問に対する最も多い回答が、「家計簿をつけている人」です。
皆さんの中にも、「今年こそは家計簿をつけるぞ」と固い決意を胸に抱いている(抱いていた)方も少なくないと思いますが、それは本当にきちんと家計管理するために必要なアクションなのでしょうか?

仮に、来年の今ごろ(つまり2014年のお正月を過ぎたころ)、頑張って詳細を記録した2013年の素晴らしい家計簿が目の前にあったとしましょう。
それを眺め、皆さんはどうしますか?
ぱらぱらとめくって、2013年で一番牛乳が安かった日を探しますか?それとも、卵が安かった日を探しますか?

はっきり言いましょう。
ここで、答えに窮するのであれば、つまり家計簿の使い道が思い浮かばないのであれば、家計簿をつける作業は時間の無駄ですから、今すぐ中断した方が自分のためです。
言うまでもなく、家計簿をつけるのはとても大変です。1カ月だけならともかく、1年、2年と継続していくことは至難の業です。
それなのに、新しい年を迎えるたびに「今年こそは家計簿!」という人が続出するのはなぜなのでしょうか?

家計簿をつける目的は?

「今年こそは家計簿!」と考えている人の中には、「家計簿をつけると劇的に家計が改善するはず」と考えている人がいますが、実際は何も起きません。来年の今ごろ、1年分の記録が完成するだけです。

では、家計の収支を記録することは無駄なのでしょうか?
答えは、「否」です。
記録を付けることは必要です。

では、その目的や活用方法とは何でしょうか?
皆さんの家計が劇的に改善する方法は、この答え、つまり記録を付ける「目的」です。

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