フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第17回
頑張った人生へのご褒美のようなホーム〈高齢者マンション・サンシティ横浜〉

自立した生活を続けるための選択

今回は、私の知人が入居している施設「高齢者マンション・サンシティ横浜」をご紹介します。区分としては「介護付き有料老人ホーム」ですが、呼称は「高齢者マンション」になっています。

「高齢者マンション」とは文字通り、高齢者専用のマンションです。
一般のマンションとの違いは、生活支援や介護など、高齢者に必要なサービスが受けられることですが、老人ホームとの違いとなると、実際には区別がつきません。
入居資格も費用も何もかも、各高齢者マンションによってまちまちで、そのどれもが老人ホームと共通しているからです。

ただ、しいて言うなら、老人ホームではなく「高齢者マンション」を選択する人は、自立した生活を続けたいという希望が強いように思います。

現状は日常生活に介助が必要なわけでなく、住まいや環境にちょっとした工夫や配慮があれば独りで問題なく暮らせるという高齢者が、自分らしく悠々自適に暮らせる住まいとして選ぶのが、「高齢者マンション」という感じです。

私の知人Mさんも、まさにそんなケースでした。

おしゃれも楽しい入居生活

Mさんは、横浜生まれの横浜育ち。
婚約者を戦争で亡くし、これまでずっと独身で過ごしてきました。
キャリアウーマンの先駆者として、大手金融機関を勤め上げ、定年退職後も70歳を過ぎるまで役員秘書として働きました。

そんなMさんが、「親類の世話にならず、安心して、悠々自適な老後生活を送れる場所」として選んだのが「高齢者マンション・サンシティ横浜」です。
「私ね、とってもいいところに入ったのよ。ぜひご家族で遊びにいらして」
そんな電話をいただいて訪ねたのは、もう何年も前になります。

ライブラリー。落ち着いた調度品に広い天井があり、大きな窓から明るい光が差し込むライブラリー。小説や写真集などに加え、観光ガイドが置いてあるところがまたリゾートホテルチックでした。

訪ねてみてまず感嘆したのは、高級リゾートホテルのようなたたずまいであったこと。

高い天井、広々とした廊下にラウンジ、大きな窓からの景色も美しいライブラリー、ビリヤードなどが配された娯楽室、サークル活動やイベントに使用する部屋、ゆったりしたレストラン…。ホテルにしか見えません。
中庭には小川まで流れており、普通の園芸店では見かけないような花も植えられています。 大浴場はまるで温泉旅館のようです。

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