第8回
収納計画 NO.4(リビングダイニング)
2011.07.26 [平岡 さなえ]
ご自宅にいる時、家族が一番長く時間を過ごすのがリビングダイニング(以下LD)ではないでしょうか。
LDは、テレビを見たり、パソコンをしたり、また本を読んだりと、家族が思い思いのことをする場所だと思います。特に小さいお子さんがいるご家庭では、お子さんが着替えたり遊んだり、あるいは昼寝をしたり勉強をしたりするので、ほとんどの時間をLDで過ごしていることになるでしょう。
このように多様な使い方をするLDですが、それに伴いたくさんの物が集まってくる場所でもあります。であるにも関わらず、十分な収納場所が設けられていないLDがほとんどなのです。
家全体にある物の4分の1から5分の1が、LDに集中しているというデータがあります。そんなにたくさんの物があるのに、収納場所が乏しければ、LDが片付かないのも当然のような気がします。
もし家事室があり、そこでアイロンがけや裁縫、パソコンなどができるのであれば、LDで家事をすることはあまりないかもしれません。
しかし、LDで家事をするなら、アイロンやアイロン台、ミシン、パソコン、プリンター、更にコピー用紙のストックなどを置いておく場所も必要になります。
奥様がLDで読書や趣味をなさるのであれば、本棚もあった方がよいかもしれません。
また、お子さんが小さいうちはおもちゃを、少し大きくなってダイニングテーブルで勉強をするようになったら、勉強道具を置いておく場所も必要になるでしょう。
LDにあるのは、こまごまとした小さな物が最も多く、次いで書類や雑誌、本などです。特にかさばるのが、書類。手紙やダイレクトメールをはじめ、取扱説明書、学校などで配布されるお便りや地域のお知らせなどです。
これらの収納場所を確保することも、忘れないようにしましょう。
家族の年代や構成、趣味などによって、LDに集まってくる物はそれぞれ違います。まずは家族がLDで日ごろ何をしているかを考えてみてください。そして、何を使っているか、どんな物が近くにあったら便利かなどを想像してみましょう。
それらを元に、収納の大きさや形を考えていくと、その家庭に合ったLDの収納計画が出来上がります。
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