内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第10回
エイジレスライフの自分ポートフォリオ

この例であげた5つの要素は、どれも努力や工夫を続けなければ失っていくおそれがあるものばかりである。また、ある程度心構えや備えが必要なものでもある。できれば、40歳代ぐらいから将来の自分ポートフォリオを意識して、自分なりのライフスタイルを描いておくことが望ましい。例えばお金については、ネット上で将来の年金受給額をシミュレーション計算できるサイトがいくつかあるので、概ねの固定収入の見込み額を念頭に置いておくとよいだろう。仲間や家族といった人間関係についても、ありたい姿をイメージしておくことが重要だ。親戚や近所づきあいなどは、大勢の仲間に囲まれて仕事をしている時には面倒なだけと思うかもしれないが、後々は重要になってくることもあろう。時間の使い方についても、時間はふんだんにあるのにやることがなかったり、その逆に趣味などやりたいことがたくさんあるのに、お金や健康の不足を埋めるために忙殺されたりといったことも起こりうる。

冒頭で述べたように何を持っていれば幸せかは人それぞれである。また、持っているものの多寡を他人と比べて一喜一憂すべきものでもない。エイジレスライフにとって大切なのは「自分らしさ」であり、その1つの表現方法が自分ポートフォリオだといえる。

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