内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第8回
エイジレスライフの4つのステージ(その2)

環境要因とステージの関係

人によって各発達段階を通り過ぎる時期や速度にもバラつきがあるため、年齢はあくまでも目安と考えるべきだと述べたが、例えば、再評価段階と解放段階が同時並行で進行しそのまままとめ段階に突入することがあったり、まとめ段階を非常に短期間で通り過ぎアンコール段階にすぐに移行したりといったケースもある。各ステージが到来する時期や通過するスピードは、それぞれの人の仕事、家族、収入、健康状態といった環境要因と関係していると考えられる。また、家族や身近な人との死別を経験すると「人は必ずいつか死ぬ」が「自分自身も必ずいつか死ぬ」という認識に変わり、死をより現実として捉えるようになることで、若くして再評価段階に突入することもある。また、第一子男性(長男)が父親と死別した時に解放段階に移行しやすいという現象もみられる。また、定年退職までまだ期間を残しているにもかかわらず役職定年などにより重責から離れることで解放段階に入るケースもある。一方、遅くに生まれた子供の育児や親の介護など自分への期待や責任が大きい間は、解放段階に移行しにくいといった例もある。

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