内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第5回
元気で活動的なエイジレスライフ

普通以上と感じることのできる暮らし

このように活動的で自立したエイジレスライフをおくるためには、どのような心構えが必要なのであろうか。また、65歳以前の助走期間に何を準備しておかなければならないのだろう。経済的な備えを十分にしておく、健康が維持できるよう食事や運動に気を使うといったことは誰でも想像できることだろう。これらに加えて、もう1つ重要なポイントは心持ちではないだろうか。

図1で示した健康状態および経済状態に関する質問への回答は、回答者がそれぞれに自分の健康状態および経済状態についてどう思っているかを反映している。健康状態について「持病があるか」「通院歴はあるか」という具体的な質問や、経済状態について「年収いくら以上」「資産いくら以上」といった基準を設けているわけではない。つまり、自分自身でどう感じているかを示しているわけだ。何十億円もの資産を持っていても経済状態が苦しいと感じる人はいるかもしれないし、その逆に年金だけで細々と暮らしていてもゆとりがあると感じる人もいるかもしれない。実際にどうであるかは、このデータからはわからない。何を持って普通とするのか、あるいは普通以上とするのかは人それぞれの感じ方次第といえる。心配事や満ち足りないものは誰しも少なからずあるはずだ。それでもなお、自分は普通以上だと思える気持を持ち続けることが、まずは大切なのではないだろうか。

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