第3回
エイジレスライフとは何か
2011.05.10 [内山 悟志]
エイジレスライフとユニバーサルデザインの共通点
ユニバーサルデザインという言葉も最近よく耳にするのではないだろうか。エイジレスライフとユニバーサルデザインは、産業という観点では非常に関連性の深い概念であるが、そのことについては別の機会に詳しく述べるとして、ここでは言葉の共通性にのみ焦点をあてよう。
ユニバーサルデザインとは、文化や国籍の違い、年齢や性別といった差異、障害・能力の有無を問わずに利用することができる製品やサービスの設計(デザイン)を指している。あらゆる人が利用できるようなデザインにすることが基本コンセプトであり、対象を障害者に限定していないという点で一般に言われる「バリアフリー」とは異なる(図1)。
図1.エイジレスライフとユニバーサルデザイン
高齢者が人口の多くを占める現代においては、ライフスタイルを何歳以上といった具合に区切って特別視して考えるのではなく、すべての人々がいずれ一定以上の年齢になることを前提として、エイジレスという幅広い概念でライフスタイルを捉えることが重要なのではないだろうか。
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