第25回
電子書籍を作ってみよう(1)
2012.05.15 [内山 悟志]
本コラムの第22回「電子書籍で自分史を作る」では、エイジレスライフ世代の情報発信の1つの手段として電子書籍による出版を取り上げた。今回は、実際に電子書籍を作る方法を、順を追って紹介する。
無償の作成サイトを利用する
電子書籍を自分で作成して出版すると聞くと、ずいぶん難しいことのように感じるかもしれないが、実はそれほど大変なことではない。インターネットに接続されたパソコンがあれば誰でも気軽に、しかも無料で電子書籍が作成できるのだ。
では、実際に電子書籍を作成してみることとしよう。今回は、「エイジレスライフ」というタイトルで、当連載コラムの第1回から第14回分を電子書籍化してみることにした。作成にあたって、いくつか無料の電子書籍作成サービスを提供しているサイトを検索サイトで見つけたが、今回は、BCCKS(※)というサイトを活用することにした。
同サイトでは、無料のエディターを使って電子書籍を作成できることに加えて、作成した電子書籍を無償公開したり販売を仲介したりするサービスが提供されている。さらに、作成したデータ本を有償で紙本の形に印刷・製本するサービスも提供している。
同サイトのトップページには、これまでに様々な人によって作成された数々の電子書籍が、まるで本屋さんのように陳列されており、これを立ち読みして回るのも楽しい。ちなみに、筆者の「エイジレスライフ」も「暮らし・趣味・旅行・スポーツ」の書棚に陳列されている。
まずは、電子メールアドレスとパスワードで簡単なユーザー登録を済ませ、サイトにログインする。ユーザー登録をすると、自分用の書斎(your library)が準備され、そこには当サイトで電子書籍を作成する際の進め方に関する説明書が電子書籍で用意されている。また、エディターの使い方を解説する動画もあり、それらを見ながら作成の流れを学ぶことができる。筆者も電子書籍など作ったことがないので、まずはどのようにして作るのか、電子書籍の説明書と動画を見て学んだ。
さて、いよいよ書籍の作成に取り掛かる。「本をつくる」というメニューを選択すると、書籍タイトル、著者などを記入するフォームが現れ、加えて判型を選ぶアイコンが表示される。判型とは本の大きさを意味しており、同サイトでは文庫版、新書版、10インチ版、A5変型版の4種類から選べるようになっている。これらを指定して決定ボタンを押すと、エディター画面に遷移する。
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