内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第26回
電子書籍を作ってみよう(2)

制作後の楽しみ方

作成した電子書籍は、自分の書斎エリアに格納しておくだけでなく、公開したり、有償で販売したりすることもできる。今回利用したBCCKSサイトでは、ジャンルごとに書籍を陳列し、公開できるようになっている。筆者も早速、「エイジレスライフ」を「暮らし・趣味・旅行・スポーツ」の書棚に公開し、TwitterやFacebookで知人に出版を知らせてみた。筆者の知人には、IT業界の人が多いのだが、そうした人々にも電子書籍はまだ新鮮なようで、たくさんの人から「読んだよ」「イイね」といった反応を得た。スマートフォン用のビューワーも用意されていて、iPhone、iPad、Androidのそれぞれで読みやすい形に自動的に展開してくれる。
また、電子書籍として作成した本を1冊から紙本として印刷するサービスを提供している。せっかく作成した書籍なので少なくとも1冊は紙本にして手元に置いておきたいと思うのが自然の感情といえるだろう。早速、紙本を作ってみた。本のサイズ、モノクロ/カラー印刷を選ぶと、暫定のページ数と1冊あたりの価格が計算され、表示される。筆者の「エイジレスライフ」は、A5変型判(140×218mm)の大きさで表紙をカラー、記事をモノクロに指定し、1冊あたり819円となった。とりあえず、10冊注文し、1週間くらい待っているとオンデマンドプリントと思えない立派な仕上がりの紙本が手元に届いた(図1)。

図1.作成した電子書籍を紙本にする

さらに、作成したデータ本および紙本を、同サイトにて有償で販売することもできる。なんという手軽さだろう。今回は、もともと書き溜めていた記事を使ったため執筆時間はかからなかったが、本文や図の流し込みから、表紙のデザイン、データ本の完成、公開、紙本の作成、販売の設定など、一連の作業はほぼ半日で完了した。自分の生きた印を何かの形にして残しておきたいと思うエイジレスライフ世代には、電子書籍の制作を是非お勧めしたい。

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