第13回
エイジレスライフのエコサイクル
2011.10.04 [内山 悟志]
前回の「エイジレスライフの価値観」では、「お金」と「喜び」の軸で、どこに重きを置いて暮らすかという価値観について述べたが、その際に整理した4つの象限は、それぞれ関係性を持っている。収入を得ることで経済的な余裕が生まれそのお金を趣味などに使ったり、学びを通じて個人を充実させつつ社会に参加したりといったエコサイクルをいかに形成するかがポイントとなる。
価値観に沿ったエイジレスライフの活動
収入も得たいし同時に社会参加の意欲も強いという場合は、起業や就労などによって収入を得つつ、社会の一員として一定の役割を担うことを重視したライフスタイルが中心となるだろう(図右上)。一方、地域社会や仲間とのつながりを大切にしたいが、特に収入は求めないというのであれば、コミュニティーやボランティアで活動することが考えられる(図右下)。
収入は得たいが社会への参加は重視しないという場合は、専門性を活かした在宅ワークや既存の資産を運用および投資によって収入を得るという方法もあろう(図左上)。そして、社会とのつながりはあまり重視せず、趣味など個人的な充実を重視して過ごすというのも1つの価値観といえる(図左下)。
図1.エイジレスライフのエコサイクル
しかし、お金のかかる趣味もあるだろうし、コミュニティーやボランティア活動も一定の経済基盤が整ってこそ可能となる。
コメント