第13回
エイジレスライフのエコサイクル
2011.10.04 [内山 悟志]
経済と心のエコサイクル
そこで着目したいのが、図中に矢印で示したような循環(エコサイクル)の考え方である。例えば、個人の充実のための趣味にもいろいろあるが、何かを究めればそれを基に情報発信ができ、社会とのつながりを拡げることができる。また、場合によっては、究めた趣味を活用して収入の道が開ける場合もあろう。コミュニティーやボランティア活動を発展させることで起業やNPO法人化という可能性もある。そして、そのようにして得た収入を、趣味を深めたり、コミュニティー活動の幅を拡げたりといったところに還元していくことでエコサイクルが形成されるのである。
このようなエコサイクルは、料理、旅行、コレクション、健康・美容、工芸などの多様な趣味の分野、地域コミュニティーやボランティア活動を含むあらゆる分野で形成できるはずだ。
エイジレスライフの過ごし方における教訓に「孤独ならば暇にならないように、暇ならば孤独にならないように」というフレーズがある。ここで述べたエコサイクルの考えに基づくと、これに「使いたいなら稼げ、稼いだら使え」と「自分が喜べば周りも喜ぶ、周りが喜べば自分も喜ぶ」を加えたい。充実したエイジレスライフをおくるためには、お金と時間を有意義に使い、周りにも喜びを振りまきながら自分の存在意義が感じられるように価値観に沿った過ごし方をして、エコサイクルを増幅させていきたいものだ。
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