内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第14回
エイジレスライフのエコサイクルを実践する

前回の「エイジレスライフのエコサイクル」では、収入を得ることで経済的な余裕が生まれそのお金を趣味などに使ったり、学びを通じて個人を充実させつつ社会に参加したりといったエコサイクルを形成することが重要だと述べたが、今回はそれを実践するためのポイントと事例を紹介する。

エイジレスライフのエコサイクルの例

趣味や学びによって個人の生活を充実させながら、収入を得たり、習得した知恵や技能を社会へ還元したりする姿をエイジレスライフのエコサイクルと呼んでいるが、これを構築するためにはどのような取組みが求められるのだろうか。まずは、1つの例を示すこととしよう。

当サイトの人気コラムニストの1人で「庭道への道」を執筆しているカリスマ庭師の田中造景氏は、同氏の庭師としての技能だけでなく、自然や歴史などに関する知識や感性をもとに「庭道」という概念を確立し、その普及のための情報発信をしている。また、その一環として造園やガーデニングに興味を持つ一般の方々を対象に「庭道講習」を開くなどの活動を展開している。

図1.エイジレスライフのエコサイクルの例:庭道

庭道を学ぶ人たちの多くは、自分の家の庭の手入れができるようになりたい、野山や遊歩道を散策する時に樹木や草花のことをもっと知っておきたいといった純粋な趣味や学びの気持ちで参加している。一方で、一部の探究心旺盛な受講者は、自らも「庭道」を究めて知識や技能を身につけ、ブログで情報発信をしたり、それをさらに伝承することを目指している。場合によっては自分の家の庭いじりだけでなく、親戚や近所のお宅の庭をセミプロとして手入れや造形をしてあげることで幾ばくかの収入を得ることもできるかもしれない。

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