第14回
エイジレスライフのエコサイクルを実践する
2011.10.18 [内山 悟志]
時間をかけて究め、周囲に還元する楽しみ
趣味が高じてセミプロ級の知識や技能を身につけること、ましてやそれによって周囲から尊敬されたり、収入が得られるというのであればエイジレス世代にとって、とてもやりがいのあることではないだろうか。これは、前述の「庭道」に限ったものではなく、料理、旅行、コレクション、健康・美容、工芸、語学などあらゆる分野に転用可能な考え方だ。
純粋に自分の興味のあることを趣味として楽しむというのも悪くない。しかし、「好きこそものの上手なれ」という諺が示すように、好きで始めた趣味を究めて専門家の域まで達することも珍しくない。実際に、もともと専門家やプロでなかった人でも後半生になってから一念発起して物事を究めたという例も少なくない。ちなみに余談だが、四十の手習いという表現があるが、もともとは六十の手習いが転じたもので、年をとってから習い事を始めることの意味だそうだ。
趣味を究める過程で得た知識を他の人に教えたり、創作したものを使ってもらったりすることで、周囲の人に還元することができれば、自分自身の喜びも倍増するのではないだろうか。急ぐ必要はない。継続は力なりだ。将来周囲に還元する楽しみを糧に時間をかけて何かを究めて、セミプロを目指すというエイジレスライフはどうだろうか。
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