第31回
料理レシピサイトを活用する
2012.08.21 [内山 悟志]
これまで何回かにわたってソーシャル・メディアの楽しみ方について書いてきたが、今回は料理レシピサイトの活用法を紹介したい。今やレシピサイトは、ソーシャル・メディアの1分野であり、消費者が情報発信する有力なCGM(Consumer Generated Media)といえる。
・料理作りの強い味方
趣味のコミュニティーブログや特定ジャンルのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は多数存在するが、その中でも多くの人にとって最も共通性の高い分野の1つが料理ではないだろうか。代表的な料理レシピサイトには、クックパッド、楽天レシピなどがあるほか、プロのレシピを2万件以上掲載しているEレシピ、料理情報誌が運営するレタスクラブネットなど、キューピーやキッコーマンなどの食品企業が展開するサイトなど多岐にわたる。実際に国内最大の料理レシピサイトといわれるクックパッドは、月間訪問者数が1,500万人以上、登録されているレシピ数は100万件を超えたと発表している(2011年10月時点)。
筆者も料理を趣味の1つにしており、料理レシピサイトのヘビーユーザーである。何よりも便利なのは、レシピの種類の豊富さとその検索性の高さである(図1)。「野菜のおかず」「パスタ」といったジャンル毎にメニューを選択するだけでなく、「リゾット」「チャーハン」のように作りたいと思う料理名を入力してレシピを探すことができる。
図1.代表的レシピサイトでの料理・食材検索結果
出典:各サイトを検索(2012年7月23日時点)
特に重宝しているのは、冷蔵庫にある食材を「なす ピーマン」といった具合に複数キーワードで検索すると、これらを使った料理がヒットする点だ。これは、消費期限前の食材を上手く組み合わせてありあわせ料理を作るのに打ってつけといえる。
また、「おすすめのテーマ」「特集」「人気ランキング」なども掲載されており、食べたいものや作りたいものが思いつかない時のヒントとして活用できる。さらに、昨今では食材や調理道具などを購入できるEコマース機能を具備したレシピサイトも登場している。
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