第33回
スマートフォンを使いこなす(1)
2012.09.18 [内山 悟志]
スマートフォンの多様な使い方
スマートフォンは、どこからでもメールやインターネット・アクセスができるという点でポケットに入るパソコンという面も持っているが、それだけでなく音楽プレイヤー、ゲーム機、電子マネー端末、電子辞書などを全部詰め込んだ多機能情報端末ともいえる。電子マネーがさらに普及し、家や自動車の鍵もスマートフォンで開けられるようになったら(技術的にはすでに可能となっている)、財布も鍵も地図も持たずにスマートフォンだけを持ってドライブや小旅行ができるようになるかもしれない。
さて、話を現実に戻すと筆者自身もスマートフォンのヘビーユーザーの一人だが、最も重宝しているのは、おサイフケータイとインターネット検索の機能だ。おサイフケータイについては、いずれ詳しく述べることとしよう。
先日、京都に旅行した際に外国人観光客に、あるお寺への行き方を聞かれた。名前さえしならないお寺だったが、スマートフォンの音声検索機能を使ってすぐに見つけることができ、現在地と目的地がマークされた地図を表示して見せた。百聞は一見に如かずの言葉通り、下手な英語で説明するよりもはるかに的確に道案内することができた。
もちろん、これまでの携帯電話でもiモードなどでインターネット接続すればネット検索は可能であったが、その手軽さと情報量には格段の違いがある。友人と会話している時に、どうしても思い出せない昔の映画の題名、歌の楽曲名、商品名やお店など、どんなことでもすぐに調べることができる。電車やバスの路線や時刻表、行きたい所への地図や経路も簡単に調べられるので、スマホさえあれば道に迷うことはほとんどないので、あらかじめ調べてからでなくても気軽に出かけることができようになった。
何よりも、何でもすぐに調べる習慣がついたことが大きな収穫だ。言葉の意味や語源、名所などの歴史や由来などについても、その場ですぐに調べれば会話も弾み知識も増える。物忘れが激しくなったと嘆くエイジレス世代にとって強い味方といえる。
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