第34回
スマートフォンを使いこなす(2)
2012.10.02 [内山 悟志]
・さまざまな生活シーンでのスマホ活用
交通系サービス以外にも、生活のさまざまな場面でスマホが活用できる。「ぴあ」では、演劇、音楽、スポーツなどの各種イベントのチケットをスマートフォンから購入できる。ゴルフ場の予約も、ゴルフダイジェストオンライン(GDO)や楽天GORAがスマホ対応しており、全国のゴルフ場から条件や価格を見ながら選んで予約することができる。
さらに生活に密着したサービスを提供するスマホ対応サイトもある。女性向け情報サイトのオズモール(OZmall)では、女性に人気のホテル・温泉、ビューティサロン、レストランなどを検索して予約するサービスを提供している。
リクルートが運営するグルメ情報のホットペッパーはスマホ対応アプリを提供しており、スマートフォンの位置情報をもとに現在地の近隣のレストランを地図上に表示することができる。その際、「中華」「焼肉」などのジャンルも指定できるほか、「ジンギスカン」「マグロ」といったフリーキーワードを入力して検索することもでき、ホットペッパー即予約に対応したお店の場合は、その場で予約もできる。街を歩きながら「今日、何が食べたい?」といった会話から、すぐに店を探してその場で予約するというのはデジタルエイジレスの真骨頂といえるのではないだろうか。
宅配サービスのスマホ対応も進んでいる。代表的な宅配便会社では荷物の配送状況の確認から再配達の依頼、集荷の依頼ができるサービスを提供している。また、国内外の代表的な宅配会社に対応しており、無料で配送番号、荷札番号から荷物の発送、現在地、配達完了等の状況、追跡ができるアプリもあり非常に便利だ(図1)。
図1.宅配便の配達状況追跡アプリAndroid対応版の画面 出典:Google Play(左から「配達追跡」「ドコ小包」「配送でポン」)
さらに、最近では「スマホ連携」BDレコーダーが主要メーカーから続々と発売されている。外出先からスマートフォンで番組表を表示し、自宅のBDレコーダーの録画予約を行うことができ、録画予約を忘れて外出してしまったり、帰宅時間が思いのほか遅くなってしまった際などにとても便利だ。
ここで紹介したサービスの多くは、フューチャーフォン(通常の携帯電話)のインターネット接続機能(iモードなど)にも対応しておりスマートフォンでなくても利用可能なものも含まれているが、地図などの表現力や操作性に格段の違いがあり、今後ますます生活を快適に演出するアプリやサービスがスマホ対応してくると予想される。
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