内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第36回
ネットでお取り寄せグルメ

これまでネットショッピングやネットスーパーの活用について何度か述べてきたが、今回は食材や食料品のお取り寄せについて紹介したい。自宅に居ながらにして、日本全国そして世界中のグルメを堪能できるのはインターネットの最大の恩恵の1つといえる。

日本全国のグルメが自宅に届く

旅行などで実際に訪れてその土地の美味しい食材や料理に触れることはとても幸せなことであり、ご当地グルメは旅の醍醐味(だいごみ)の1つといえる。しかし、物流の発達とインターネットの普及により、自宅に居ながらにして日本全国、そして世界中のグルメを堪能できるようになったことは、エイジレスライフを彩り豊かにしてくれる朗報といえるのではないだろうか。
商圏の限られた地方では、インターネットによって全国を市場とできることが大きな魅力となるため、産地直送を売りにネット販売に力を入れる生産者が増えており、最近では、ネットで注文して翌日には自宅に届くという便利なお取り寄せも可能となっている。
手軽になったネットによる食材や食料品のお取り寄せサービスを活用するシーンにはいくつかのパターンが考えられる。

旅の想い出を再現する:旅行や出張で訪れた地方で実際に食べた食材や料理を自宅に帰ってから、もう一度食べたいと思ったり、家族にも食べさせたいと思うことは多いのではないだろうか。その場でお土産として買って帰ることもできるが、しばらく経ってから食べたいと思ったり、継続して購入したいと思ったらネットでお取り寄せが便利だ。自宅の食卓で旅先の料理を再現して想い出に浸ることで、旅の楽しみを増幅させてくれるだろう。

故郷に味を思い出す:筆者は九州の出身だが、地元のメーカーがその近隣地域のお店にしか卸していないローカルな商品を時々取り寄せている。子供の頃に当たり前のように食べていた商品であるのに、九州や西日本のお店にしか並ばないというものは実際には多い。ネットショッピングが普及する前は、親兄弟に頼んでわざわざ宅配便などで送ってもらっていたが、今は気兼ねなくネットで取り寄せることができる。味覚から遠く離れた故郷を思い出すこともできる。

旬の食材を手に入れる:日本は四季に恵まれており、季節ごとに各地で新鮮な海の幸・山の幸が採れる。以前は、その土地に行って食すしかなかった旬の食材が、今では採れたてのまま手軽に取り寄せることができる。都会暮らしで忘れがちとなる季節感を、食卓で思い出すのは、とても心豊かなことではないだろうか。

こだわりの材料や製法に共感する:通常の食品流通では大量生産・大量流通でなければ採算が取れないため、産地、水、育て方、材料、製法などにこだわった逸品は、一般の小売店ではなかなか手に入らない。しかし、ネット販売では少量生産の商品を小口で購入することができるため、作り手の商品に対する「思い」や「愛情」に共感して、こうした少量生産のこだわり商品を取り寄せることができる。

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