内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第39回
Facebookの活用マナー(2)

前回は、Facebookの活用マナーについて主に、友達申請および承認を中心に述べた。今回は、近況の書き込み、「いいね!」、コメント、シェア、タグ付けなど実際の利用の場面に関するマナーについて考えてみよう。

リアルとFacebookを混同しない

二つの人格というと少し大げさな表現かもしれないが、人それぞれにFacebook上のコミュニティーの中の自分とリアルなコミュニティーの中の自分が存在し、それを意識しているかどうかは別として区別している場合がある。リアルでも面識があり、Facebook上でも友達になっている相手に対しては、それら両方の立場を尊重することに気を配りたい。
リアルの場で知り得たことをFacebook上でコメントするといったことは好ましくない。Facebookで公開していないリアルな出来事、例えば、「もう病気は治ったの?」「この前聞いた悩みは解消したの?」といったプライベートな内容についてコメントするようなことはマナー違反といえる。

逆にFacebookで書かれていた近況をリアルの場で話すことにも注意が必要だ。例えば、Facebookでは気心の知れた友人だけで仲間うちの会話を楽しんでいるが、その内容を会社の同僚や上司にはあまり知られたくないという場合もあるだろう。「昨日、○○さんと飲み会でした」という何気ない近況の書き込みも、その人のプライベートな行動を漏(ろう)えいすることになる場合もある。

チェックインやタグづけにも注意を払いたい。チェックインとは、スマートフォンなどを使って、自分が今いる場所を友達に伝えるロケーション機能である。また、友達をタグ付することもできるため、「○○さんと、△△レストランにいます」といった近況を、写真や地図と結び付けて投稿することができる。とても便利な機能だが、無断でチェックインやタグづけを行うことで、一緒にいた友達の行動を公開してしまうことになり、迷惑をかけてしまうことにもなりかねない。友達をタグ付けする際には一言了承を得てからにするか、自分の近況として投稿し、友達がタグ付けしたかったら友達本人にやってもらうよう伝えるというのも1つの方法である。
Facebookでは顔写真を公開したくないという人も少なくない。プロフィール写真を掲載していなかったり、顔写真の代わりに動物や風景の写真を掲載していたりする人は、あまりネット上に顔を開示したくないという気持ちの表れといえる。そのような友達と一緒に写っている写真を名前付きでタグ付けするというのも配慮に欠けることといえる。

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