第44回
お掃除ロボットで楽々クリーンライフ
2013.03.12 [内山 悟志]
お掃除ロボットの使い勝手と留意点
薄手のカーペットや数ミリ程度の敷居であれば難なく乗り越えるので、部屋のどこかでスタックしてしまうのは10回に1回程度である。強いて難点をあげるとするとバッテリーの劣化である。筆者の場合、2台とも約2年の使用で1回ずつバッテリーを交換したので、筆者のようにほぼ毎日使用していると約1年でバッテリー交換が必要となる計算になる。また、専用のバッテリーは約7,000円と比較的高額であるため、ある程度の維持費がかかると考えた方がよいだろう。
もう1つの問題点とそれに対する工夫を紹介しておこう。903プレミアムには落下防止センサーが内蔵されており、高さ10cm以上の段差を見分けて階段や玄関等の手前でUターンする機能がついている。一方、筆者の自宅の玄関の段差は、7㎝と低くセンサーが段差として認識せず落下してしまう。そこで、木材を買ってきて図2のような防護柵を制作して落下を防ぐようにした。
図2.筆者お手製の落下防護柵
また、お掃除ロボットのパワーを最大限に発揮させるうえで注意したいのは、部屋にモノをあまり置かない方がよいという点だ。床にバッグや雑誌を置いたままにしていると、エラー運転の原因になったり、吸い込み口にモノが挟まってしまったりする場合があるためだ。また、電源コードや配線ケーブルを無造作に床に這わせていると、これらが駆動部に絡まってしまうこともあるため図3のようにケーブルは壁などに沿わせてピッタリと固定しておくのが望ましい。
図3.スピーカーのケーブルを壁に沿わせて固定
しかし筆者の場合、この点はむしろ副次的効果だとポジティブにとらえている。お掃除ロボットが正常に稼働するように、出かけるときにはスリッパを必ずスリッパラックに立てる、クッションはソファーの上に置く、帰宅したらバッグはいつも所定のサイドボードの上に置く、雑誌や本を出しっぱなしにしないといった習慣が身についた。余計なモノを床に置かないことで、住空間がスッキリしたといえる。
お掃除ロボットで快適な住空間とゆとりの時間を同時に手に入れる。これもハイテク家電時代の1つのライフスタイルといえるのではないだろうか。
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